遊具で遊ぶ2人の小学生(KOMPANより)。

学校のあそび場

学校の校庭に素晴らしい遊具あれば、子どもたちが楽しく遊べるだけでなく、心身の成長にもよい影響をもたらします。これから入学する子どもたちの目にも、魅力的な校庭になるでしょう。

学校や教育機関のプロジェクトはさまざまな観点からクリアすべき課題が多くあります。限りある予算とタイトなスケジュールのなか、安全性の確保だけでなく、子どもの幸福感を高めるための努力が求められます。優れた学校のあそび場は、綿密に計画され、これらの課題をクリアしつつ、身体的な活動の促進、社会的情緒的な学びの機会の提供、監督・管理のしやすさを実現します。

幼稚園から高校まで

幼児からティーンエイジャーまで、コンパンはあらゆる年齢や能力に合った学校のあそび場をつくります。

現代的な学校のあそび場に含めるべきもの

まずはメインとなる遊具を選び、計画の指針にしましょう。設定すべき安全領域やレイアウトが明確になります。たとえば、大きな遊具は基本的に安全を確保できる厚い表層材が必要となり、遊具同士の間隔も大きくとらなければなりません。

クライミング遊具やネット、すべり台、モジュール式タワー遊具は段階的なチャレンジを子どもたちに提供するため、さまざまな年齢の子どもが楽しめるあそび場にできます。しっかりと計画された学校のあそび場では、ゾーンをまたいだ交流や活発なあそびが促されます。あそび場が混み合うお昼休みには、複数のアクセスポイントがあることで人の流れが詰まるのを避け、順番待ちの列を管理しやすくなります。

メインの遊具を選んだら、砂・水遊び用のテーブル、平均台、音楽のしかけがあるプレイパネルのような感覚に刺激を与える遊具を加えることも検討してみましょう。こういった遊具を加えることで、だれでも自分に合った楽しいあそびが見つけられるあそび場になります。

表層材やゾーニングは、予算の20%に達したり、ゾーニングすることで施工が複雑になったりすることもありますが、学校のあそび場を設計するにあたり非常に重要なものです。

素材に関わらず、危険落下高度、クリアランス、施工地域の法規を考慮して計画しましょう。こういった情報は、遊具を選んだ段階で販売店などから提供されます。

  • PIPゴム(現場打ちゴム):流し込みゴムとも呼ばれ、メンテナンスがほとんど必要なく長寿命なのが特長です。初期費用はかかるものの、耐久性の高さやさまざまな規制や要請に対応できる点などから、学校に適した素材です。メンテナンスが必要となるのは、一部を修復する場合など特別な対処が必要な場合です。

  • ゴムタイル/ゴムマット: ゴムタイルはモジュール式の表層材で、継ぎ目で排水をコントロールしやすいのが特長です。PIPゴムよりも安価ですが、継ぎ目は弱点でもあり、PIPゴムほどの耐久性はありません。特に適切に設置されていない場合は、時間が経つにつれて歪んだりずれたりしてしまいます。

  • エンジニアリングウッド(EWF):初期費用を抑えられるのがエンジニアリングウッドの魅力ですが、補修や頻繁なメンテナンスが必要となります。雨の多い季節などは、EWFの表面が流れてしまうという問題が見受けられます。

  • 人工芝:人工芝はさっぱりとした見た目や一貫した品質が特長で、衝撃を和らげ水はけのよい地面を実現できます。学校ではさまざまなスポーツを行うエリアに採用されることがほとんどです。

ゴムチップは低コストですが、健康や環境への潜在的な懸念やさまざまな制限があるため、学校の敷地内での使用は推奨しません。

遊具以外の設備も加えましょう。あそび場のレイアウトや日陰になる場所などを考えます。

  • 休憩できる場所やベンチ 

  • 教員が簡単に児童の様子を確認できるレイアウト

日陰、ベンチ、休憩場所: ベンチやキャノピー、植栽などを設ければ、気持ちを落ち着かせるクールダウンエリアや大人が見守る拠点をつくれます。

アクセスしやすい動線、フェンス: スロープや乗り換え用プラットフォーム、通りやすい通路などを設けて、車椅子を使う子どもや移動に困難を伴う子どもが自由に行き来できるようにします。計画的なフェンスの設置やゾーニングをすることで、視界を遮ることなく安全に境界を設けられます。

学校のあそび場が重要な理由

学校でより活動的になれる

学校のあそび場がよく考えて設計され、だれでも使いやすいものになっていると、休み時間だけで子どもたちの身体活動の最大40%が達成されます。 よく計画されたあそび場は年齢層を問わず常に活発な活動を促すのです。9~12歳の子どもたちがあそび場の計画に参加することで、この年齢にありがちな活発なあそびからの離脱を減らし、より長く遊ぶようにもできます。

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社会性、情緒、認知力を育む

学校に設置された優れた屋外遊具は、運動の機会を提供するだけでなく、さらに大きな利点をもたらします。協力やコミュニケーションを促進し、いざこざの解決も促されます。ブレインブレイク(脳の休憩)で注意力と実行機能を回復させ、教室でも友達とインクルーシブな交流ができるようになります。

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デザインがインクルーシブで公平な環境をもたらす

ユニバーサルデザインの考え方に基づき、地面の高さから遊べるつくり、アクセスしやすいルート、乗り換え用のプラットフォーム、感覚遊びができるゾーン、静かなゾーンなどが設けられることで、どの子どもも安全に自信をもってあそびに参加できます。完成初日からインクルーシブな場所であれば、あそび場は行動や帰属意識、学校全体の幸福感を高めてくれます。

信頼のおけるデザイン理念と規格

危険落下高度、安全領域、クリアランス:高さ、表層材、使用範囲は遊具や対象年齢に適したものになっています。

規格と法規の順守:EN 1176と施工地域の規則を順守し、関係者や責任者と書面で簡単に共有できるようにしています。 すべての製品は関連の安全基準を満たすよう設計されており、安心して使用できます。

監督と見守り:死角をなくす設計、年齢別ゾーン(例:幼児/小学校低学年/小学校中・高学年)の設定、教員の負担を軽減する見晴らしのよさなど、視界と安全が確保された適切なレイアウトは、子どもたちを安心して遊ばせられます。

リスクと利点のバランス:安全を確保しながら段階的な挑戦ができるため、9~12歳の子どもに特に重要な自信を育みます。

ユニバーサルデザイン:地面の高さから遊べるつくり、スロープ、コントラストのある配色、感覚遊びのオプションなどがあらゆる能力の子どもたちを迎えます。

「同じ課題を抱える学校責任者に、遊具をもっと取り入れるよう提案したいですね。出席率、行動、自信、友情に大きな良い影響を与えますから。」

ゲイル・マクドナルド(スコットランド グラスゴー、コーパス・クリスティ小学校教頭)

カスタマーケース

「あそび場をつくってから5年になりますが、大いにプラスになっていますよ」

スコットランドのこの小学校の校庭は、「コンクリート・ジャングル」とあだ名される無機質なものから、子どもたちの幸福と出席率にプラスの影響を与える活気あふれるものへと生まれ変わりました。

世界中の学校の事例

さあ始めましょう

学校のあそび場づくりの流れ

学校のあそび場を計画するのは骨の折れる作業です。しかし、1人で抱え込む必要はありません。コンパンがまとめた役立つガイドと資料を使えば、アイデアの段階から施工、長期に渡るメンテナンスまで一歩一歩着実に進められます。

プランニングのチェックリスト

あそび場の予算設定

あそび場の予算設定

補助金や助成金の活用

補助金や助成金の活用

施工

施工

保証

保証

高品質な素材

アフターサービス

アフターサービス

よくある質問

階層的なアプローチで点検を行いましょう。平日の定期的な目視チェックに加え、メーカーのガイドラインと地域の基準に沿った月次および季節ごとの定期点検を実施します。また、簡単な記録を残して責任の所在を明確にしておきましょう。

予算が許すのであれば、PIPゴムを採用することで日々のメンテナンスや取り換えの負担が軽くなり、利用者の多いゾーンでも高いパフォーマンスが期待できます。ウッドチップは初期費用こそ安いものの、定期的な修復や排水のチェックなどが欠かせません。多くの学校では、クライミング遊具の下ではPIPゴム、他の場所ではウッドチップといった具合に表層材を組み合わせています。

複数のアクセスポイントを設けたデザインにし、可能であればメインとなるアクティビティも2つ以上設定することで、独り占めを防げます。やりがいのある難易度もさまざまなチャレンジをあそび場全体にちりばめ、順番待ちの列が一か所にかたまらないようにもできます。9~12歳の子どもたち向けに、アクティビティゾーンに沿うように集まっておしゃべりしたり交流できる場所も設けましょう。