あそび場の設備

あそび場の日よけ・シェード

あそび場の日よけ

あそび場の設計や計画において、日陰(遮光)の重要性はしばしば過小評価されがちです。しかし、子どもたちが安全で快適に遊べる空間を提供するためには、日よけの存在が非常に重要な役割を果たします。

日陰は、子どもたちにとっても保護者にとっても、あそび場での体験をより快適で楽しいものにし、全体的な満足度を高める要素となります。あそび場は大きな投資であり、多くの利用者は滞在時間を長く過ごせるような、日陰のある場所を好んで選ぶ傾向にあります。

具体的な対策や設計ポイントに入る前に、まずはあそび場における遮光不足が引き起こす、一般的な課題を理解しておきましょう:

  • 不十分な遮光:日差しが強い時間帯に不快さを感じ、遊び場の利用を避ける原因になります。

  • 不適切な素材の使用:耐久性に欠ける素材は、紫外線や風雨で劣化し、安全面に問題を引き起こす可能性があります。

  • デザインとの不調和:遮光構造があそび場全体のデザインや景観と調和せず、見た目に違和感が生じることがあります。

  • 不適切な設置:設置方法が不適切だと、構造的に不安定になり、事故のリスクが高まります。

  • メンテナンスの負担:定期的な点検や修理が必要な場合、運営や管理に支障をきたす可能性があります。

多機能デザインを考える

その機能性と使いやすさを最大限に引き出すために、日よけの構造はベンチやピクニックテーブル、クライミング遊具など、他のあそび場設備とともに設計されます。さまざまなアクティビティや年齢層に対応できるように日陰エリアをデザインし、アクティブに遊ぶ子どもたちにも、リラックスしたい利用者にも快適で魅力的な集いの場となるよう工夫されています。

以下では、以下の情報を取り上げます。

  • あそび場における日よけデザインの考え方

  • 耐久性について

  • メンテナンスと設置方法

  • 安全基準への対応

  • 費用に関する情報

日除けキャノピーのある遊び場

1. あそび場における日よけデザインの考え方

運動場やあそび場における日よけの主な役割のひとつは、有害な紫外線(UV)から子どもたちを守ることです。私たちは皆、晴れた日の外遊びの楽しさを知っていますが、長時間太陽にさらされることで、特にデリケートな子どもたちの肌にはリスクが生じます。あそび場に日陰を設けることで、日焼けや熱中症の心配を軽減し、子どもたちが安心して遊べる環境を提供することができます。

当社の業務用遊具の中には、日よけがあらかじめ組み込まれている製品もありますが、たとえば ロビニア日よけシェードのように、遊具のデザインに応じて別途日よけ構造を組み込むことも可能です。

ロビニア材を使った日よけ構造や遊具用日よけは、機能性と美観の両立を追求して設計されており、実用性を損なうことなく遊具の魅力を引き立てるよう、細部にまでこだわっています。

日除け付き遊具

日よけ設備

遊具や休憩エリア、通路など、あそび場の主要エリアには、シェードセイル、遊具用キャノピー、パーゴラ、パビリオンなどの日よけ設備を適切に設置することが大切です。日よけ設備には、直射日光をしっかりと遮り、紫外線から利用者を保護できる耐久性の高いUVカット素材を選びましょう。これにより、子どもたちや保護者が安心して快適に過ごせる環境を整えることができます。また、日よけは日差しが最も強くなる時間帯に最大限の効果を発揮できるよう、戦略的に配置することが重要です。同時に、風通しや換気が妨げられないよう配慮することで、暑さを和らげる心地よい空間が実現します。

自然な日陰のある運動場

自然な木陰

自然な木陰で、空間の美しさや魅力を高めるために、既存の樹木やその他の植栽をあそび場のデザインに取り入れることが効果的です。可能であれば、すでにあそび場に生えている樹木をできるだけ保存し、新たな樹木を戦略的に植えることで、あそび場のレイアウトを引き立てる木陰をつくることができます。これにより、自然の要素と調和した快適で魅力的なあそびの空間が生まれます。

サンシェードを設置した運動場

設計上の考慮事項

あそび場の遊具や座席の配置は、自然に生まれる木陰のパターンを活用し、直射日光にさらされるエリアをできるだけ少なくすることが大切です。また、遊具の表面が過度に熱を吸収して高温になるのを防ぐために、明るい色や反射性のある素材を使用することで、表面温度の上昇を抑え、触れたときの不快感ややけどのリスクを軽減できます。これにより、安全で快適なあそび場環境が保たれます。

2.耐久性

KOMPANの日よけ製品には高い耐久性があります。もちろん、「永遠に使える」製品は存在しませんが、KOMPANのロビニア・サンシェードには、高密度ポリエチレン(HDPE)製のセイル(帆)が採用されており、約320g/m²の密度によって、屋外での長期使用に耐える高い耐久性が実現されています。

この高密度ポリエチレンは非常に丈夫ですが、強風時や冬季には帆を取り外すことを推奨しています。小雨程度であれば水は流れ落ちますが、大雨の際にはセイル素材を通して水が抜ける設計になっており、水がたまることによる破損を防ぎます。

遊具と一体化された日よけには、商業用95グレードの高密度PEセイルが使用されています。この帆にはUV安定加工が施されており、長期間の使用にも耐える構造です。フレーム部分には溶融亜鉛メッキ加工が施されたスチールを使用し、ステンレス製の固定金具によって、しっかりと設置されます。

日よけ構造には、大きく分けてスタンドアロン型(独立型)とビルトイン型(遊具一体型)の2種類があり、どちらにも設置環境やレイアウトに応じたメリットがあります。

KOMPANでは、お客様のご要望に合わせた最適な日よけソリューションをご提案しています。経験豊富な営業スタッフが、プランニングから導入まで丁寧にサポートいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

3.メンテナンスおよび設置サービス

そのため、日除けや遊具のメンテナンスは定期的に行うことが重要です。日除けの設置やメンテナンスの方法については、製品に明確な説明書が付属しています。KOMPANでは、いくつかのメンテナンスサービスを提供し、運用の維持管理を簡素化することで、日除け構造の寿命が尽きることなく、きれいで機能的な状態を維持できるようにしています。メンテナンスプログラムについて詳しくは、お近くの営業担当者にお問い合わせください。

クライミング遊具の日除け構造

4. 安全基準への対応

KOMPANの製品はすべて商業用に設計されており、安全規制を遵守しています。しかし、国や地域によって安全規制は異なりますので、該当する安全規制について詳しくは、お近くの営業担当者にお問い合わせください。

5. 費用に関する情報

日よけ製品を取り付けるにはさまざまな要素を検討する必要があり、価格は場合によって大きく異なります。あそび場の大きさ(広い面積を遮光する必要があるか)、製品の種類、設置費用などです。詳しくは最寄りのコンパンの営業所までお問合せください。

よくある質問

商業用遊具の日陰の作り方は、場所、遊具のレイアウト、遊具エリアの大きさによって異なります。遊具の日除けには、日除け構造、自然の要素、デザインの考慮が必要ですので、お近くのKOMPANセールスコンサルタントにご相談されることをお勧めします。

風の強い場所では、安全性や構造の完全性を損なうことなく、強風に耐えられるように設計されたシェード構造を選ぶことが重要です。布製シェードセイルやパンチングメタルのシェード構造は、風の強い環境に適しています。シェード構造が、適切な取り付け金具を使って地面にしっかりと固定されていることを確認し、風荷重定格と設置ガイドラインの推奨に従ってください。

日照時間のピーク時に最大限の日陰を確保できるよう、日除け構造の向きや配置を慎重に検討しましょう。シェードセイル、セイルキャノピー、ビルトイン構造などを、遊具の上や座席のある場所、人通りの多い場所など、一日を通して最も日陰になる場所に配置するとよいでしょう。

シェードセイルは、直接的に清潔さを保つというよりは、日陰を提供することが主な役割であるが、運動場を清潔に保つことに貢献することができる。運動場を清潔に保つことは、日常のメンテナンスプログラムの一部です。

あそび場の企画に関するお問い合わせ

空欄に情報を入力してください