outdoor gym planning
フィットネスエリアの企画


Step 1. 対象となるユーザー
地域住民の全体像を見ずに、健康な若者のみを想定して作られているフィットネスエリアが多いなか、コンパンはフィットネスエリアを企画するときは、ターゲットとなる利用者層をよく知ることが肝心だと考えています。
できるだけ多くの地域住民の健康をサポートするためには、利用者層が多様であることを認識し、以下のような利用者層を例にとって考えてみてください。
運動不足・体力が低下している
病気がある
障がいがある
高齢である
性的マイノリティ
誰でも、屋外で運動することによって、健康に良い効果を得ることができます。さまざまな利用者層への配慮が、フィットネスエリアの企画のカギとなります。利用者層によって、場所や設計レイアウト、デザインが異なるからです。

Step 2. 場所
フィットネスエリアの企画内容は、設置する場所に大きく左右されます。場所の選択に時間をかけるようにしてください。
フィットネスエリアに適した場所は、公共交通機関や駐車駐輪場が徒歩圏にあり、繁華街やショッピングモールなどの商業エリアに近く、十分な照明が確保できる場所です。
車椅子利用者に対応できるスペースを確保することで、幅広い年齢層の利用者や障がいをもつ人たちも、アクセスしやすくなります。
これらの条件が揃う場所は、都市部が多いかもしれません。都市部の場合は、フィットネスエリアに、緑や植物を取り入れてください。自然がプラスの効果をもたらすことは、フィットネスに関する研究()によって、証明されています。
Step 3. レイアウト・デザイン
対象とする利用者と場所を決定した後は、フィットネスエリアの設計です。
このステップでは、レイアウトについて検討します。エリア内でスムースに移動できるように、動線計画とゾーニングに注力することをお勧めします。(広さのある総合公園のような場所では)複数のフィットネス・ゾーンを、ばらばらに配置するのではなく、一箇所にまとめましょう。トレーニングメニューが変わるごとに、総合公園内の反対側に移動しなければならないのは非効率的です。
限られたスペースにフィットネスエリアを作るときは、すべての人に対応することはできません。この場合は、運動の種類や利用者層を絞って設計することが、成功のカギになります。

Step 4. フィットネス器具
次に、利用者層と場所に適したフィットネス器具を選びます。利用者層によって、フィットネスを3つのカテゴリーに分けて考えてみます。
体力のある若年層を対象としたフィットネス
障がいや病気を抱える人たちを含めた「インクルーシブ」なフィットネス
シニア向け、あるいはリハビリテーションが目的のフィットネス

1. 体力のある若年層を対象としたフィットネス
若く体力のある世代に対応するため、懸垂や(上腕筋を鍛える)リバースプッシュアップ、自重トレーニングなどのトレーニングができるベンチや懸垂バーを検討するのがよいでしょう。
コンパンのフィットネス器具は屋外環境で使用でき、さらにその機能性と品質は、従来の室内ジムにある器具に匹敵するものです。

2. 障がいや病気を抱える人たちを含めた「インクルーシブ」なフィットネス
幅広い年齢層や障がいのある利用者に配慮したフィットネスエリアを作る場合、(シートの高さや運動の強度などが調整できる)調節機能がついた有酸素運動のトレーニング器具や、重さや強度が選択できる筋力トレーニング器具をお勧めします。だれもが自分に合った運動をすることができる器具を選んでください。
そのようなフィットネス器具には、人間工学にもとづいた誰でも使いやすいハンドル(マルチハンドル)や、製品に内蔵されたシステムが利用者に合わせて運動を調整する機能があり、利用者のさまざまな体型や障がいを考慮してデザインされています。

3. シニア向け、あるいはリハビリテーションが目的のフィットネス
フィットネスエリアが高齢者専用なのであれば、バランス、体力、機動性に重点を置いたトレーニングができるようにしましょう。生活習慣病の予防には、有酸素運動、筋力トレーニング、転倒予防のエクササイズを組み合わせるのが、最も効果的です。
フィットネスエリアの利用者層によって、目的は異なります。例えば、病院の場合は、リハビリテーションが目的の可能性があるでしょう。
世界の事例 Stuy Town fitness Park(米国)

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